本日花見日和|533
2015年 03月 30日
僕らの事務所のある台東区谷中はお寺が多い。
本当にそこかしこに墓地や寺院がある。
そこを托鉢の修行僧の集団が通り過ぎる風景はなかなか風情がある。
そして、事務所の隣も玉林寺という大きなお寺である。
玉林寺は1591年創建という由緒あるお寺さん。
入口に人気のカフェもある。
境内のかなり威厳を感じさせる千代の富士関の銅像が桜を背景にしていると
谷根千らしい下町風情が強く感じられる。
朝からの暖かさに誘われて、一気に桜は開花した模様で、
僕の机からも瓦越しに桜色の花たちが顔をのぞかせている。
春らしい力強いが穏やかな高揚感を感じ、ささやかな幸福感に浸ることができる。
この心持ちの感じは僕らが住まいづくりの際に心がけているものに近い。
例えば、住まいを考えるとき……
何気ないけれども
毎日の生活を確実に支える大きな箱として住まいを捉え、
決めすぎず、固めすぎず、余裕や余地を残したいと思っている。
住んでいるうちに、すみてが育てたり決めていける部分を残す。
ちょっとしたアイディアで、生活に彩りを入れてみる。
少しの手間が、何か毎日の中に気づきをくれるような、
ちょっとした小窓や手がけ、棚や段差といった仕掛けを潜り込ませる。
それらの匙加減に多くの時間を費やしている。
よい住まいをつくりたいと日々穏やかに思うのだ。
土地探しからの家づくり、お気軽に声をかけてください。
by tsutomsatow100
| 2015-03-30 13:51
| 日中雑感
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