日中雑感429 窓の向こうに見える
2013年 10月 28日

いささか野暮用があり、実家のある静岡に行ってきた。
途中、世界遺産という実感のあまりない富士山をぼんやり眺めたいなと思った
のだが台風直撃で列車の通常運行さえ怪しむ早朝の出発であった。
それでも一縷の望みで車窓から眺めるが、やはり思いは果たせない。
リニア新幹線は富士山の裏側の山梨を通り、静岡側は通らず名古屋に抜けるという。
果たしてリニアからは富士山がおがめるのだろうか? と関係のないことを思う。

窓から何が見えるかということは、いずれにして大切なチェックポイントである。
旅行でも、家づくりでも外せない。
窓からなにが見える? 何を見たい?
僕らは設計をするときに、敷地を複数回訪れることが少なくない。
そこに佇み、時間の中での人の動きに思いをはせる。
ここにある窓は快適だろうか? とか この窓から何が見えるだろうか? とか
それは大切な設計ポイントを決める時に、もう一度だけ注意深く確認をするためだったりするのだが……
間違った窓は、覗かれたり、目があったりと落着かない。
あるいは思った以上の騒音を家にいれてしまうことにもなる。
子供時分、家のどの窓からも大きな富士山が見えた。
部活の朝練は富士山に向かって走ったものである。
そうしたことが、ちょっとした地元ならではの贅沢だったと最近気がついた。
土地探しからの家づくり、お気軽に声をかけてください。





by tsutomsatow100
| 2013-10-28 10:31
| 日中雑感
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