日中雑感376 建築の時間を思う
2013年 04月 17日
先日、田園都市線で青葉台まで行く用事があり、少し足を延ばして「桜台ビレジ」を訪れる機会があった。
正確には「桜台ビレジ 多摩田園都市開発拠点」といい、内井昭蔵建築設計事務所による。
傾斜地の生かし方やオープンスペースと住戸のスケールの感じなど秀逸で、集合住宅の名作である。
1969年当時のモノクロ写真では、斜面地はわずかに植栽があるだけで、人の影がない。
シュルレアリスム絵画のようなノーマンズランドの匂いが支配的であった。
それでも、後年の写真からは建築的評価が生まれて来るのがうなずけた。
チャンスがあれば訪ねてみたいと思っていたのだが、駅から徒歩ではやや距離がある。
しかも青葉台に行く事はまれである。何十年と機会を逃していた。
ちなみに1969年とは44年前で、東名高速道路が開通し翌年に大阪万博が開催されるタイミングだ。
都心部の山の手では、同じ年に槇文彦さんによる代官山集合住宅計画一期が竣工している。
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by tsutomsatow100
| 2013-04-17 00:14
| 日中雑感
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