日中雑感156 あなたの住む街はどんな街ですか?
2011年 04月 21日
設計に取り組み始める時いつも考えるのは、ここ(敷地)がどういうところかということ。どんな人たちがどのように暮らしているのか? そしてここに新しく住む人はどのようにそこにフィットするのか……と。物理的なチェックからもちろん入るが、最後には想像をするしかない。感覚的な話で解りづらいかもしれないが、何度となく考えていると、イメージを積み重ねていくと自然にいくつかの可能性が見えてきて、それがさらにいくつかの設計の入口に絞れてくる。ボクの場合、ここにいたらないと設計も手戻りが多く、迷走をしかねない。
絞れてこないときには、その確信ができるまで何度も何時間も手をかえ品をかえ考えエスキースをする。タイムアップということで適当にできない一番大切な、謂わば良い家づくりのスタートラインだ。ここが見えてこないと、その敷地でのその家族のための家づくりにはならない。実は、Mではないがここが設計に取り組むときの楽しみでもあり苦しみでもある。設計の辛いところ。
閑話休題
今、事務所のある谷根千はそうした目線で見るときわめて魅力的なエリアだ。出勤してくると、かなりの頻度で街を掃き掃除する人たちに出くわすし、季節ごとの行事が満載である。昨日、事務所の向かいのお宅の軒先に鯉幟がお目見えした。かつての長い竹ざおの先にはためく巨大な親子の錦鯉ではないものの、街をゆく人たちの目を楽しませ、季節を感じさせてくれる。ここにいるとよい心持にさせてくれる。今日もよいアイデアが浮かびそうだ……ろう……か。
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by tsutomsatow100
| 2011-04-21 13:48
| 日中雑感
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